クレジットカードの歴史を深掘り!意外な誕生秘話から未来のカタチまで
こんにちは!突然ですが、みなさんの財布の中には何枚くらいクレジットカードが入っていますか?今では買い物の必需品となっているクレジットカードですが、「これっていつからあるんだろう?」とか「誰が最初に考えたんだろう?」って、ふと疑問に思ったことはありませんか?
今回は、そんな身近な存在のクレジットカードの歴史を一緒に紐解いていきましょう。意外な誕生秘話から、日本での普及、そして未来の姿まで、面白くてためになる情報をお届けします。
第1章:クレジットカードの起源は「財布忘れ」から?世界初の物語
クレジットカードの歴史を語る上で欠かせないのが、1950年にアメリカで誕生したダイナースクラブカードです。このカードの誕生には、有名なエピソードがあります。
それは、フランク・マクナマラという人物がレストランで食事をしたときのこと。なんと、彼は大切な財布を忘れてきてしまい、友人に食事代を立て替えてもらうという恥ずかしい経験をしました。この悔しい思いから、「財布がなくても食事ができる仕組みは作れないか?」と考えたのが、ダイナースクラブの始まりです。
当初は、ニューヨークの一部のレストランでしか使えない、いわば「ツケ払い」の会員証のようなものでした。しかし、これが現代のクレジットカードの原型となり、世界中に広まっていくことになります。
実は、このダイナースクラブが生まれる前から、クレジットカードの考え方は存在していました。1888年に出版された小説『顧みれば』には、「クレジットカード」という言葉が登場しています。また、1920年代には、アメリカの百貨店や石油会社などが、顧客の信用情報をもとに発行する「チャージ・プレート」という金属製のプレートが使われていました。これも、現代のクレジットカードの起源と言えるでしょう。
第2章:月賦販売からJCBへ!日本での普及の道のり
では、日本にはいつからクレジットカードが普及したのでしょうか?
日本で信用取引が広まったのは、戦後の高度経済成長期です。当時、高額な家電製品などを分割払いで購入できる「月賦販売」がブームになりました。これが、日本の信用取引の基礎を築きました。
そして、1960年代に入ると、海外からの旅行客が増え、ダイナースクラブなどのクレジットカードが日本でも使えるようになります。そして、1961年には日本初のクレジットカード会社「日本ダイナースクラブ」が誕生。
さらに、同年には国内初のクレジットカード会社として「日本信用販売」(現在のJCB)が設立されました。JCBは日本の風土に合わせたサービスを展開し、日本の経済成長とともにクレジットカードは少しずつ私たちの生活に浸透していったのです。
第3章:磁気からICチップ、そしてタッチ決済へ!進化の歴史
クレジットカードは、私たちの生活を便利にするだけでなく、セキュリティ技術も進化してきました。
磁気ストライプカードの時代
初期のクレジットカードは、裏面の黒い磁気ストライプに情報が記録されていました。しかし、この磁気情報はスキミング(盗み取り)されやすく、不正利用のリスクがありました。
ICチップ搭載カードの時代
そこで登場したのが、金色のICチップが埋め込まれたカードです。ICチップには暗号化された情報が記録されており、磁気ストライプに比べて圧倒的にセキュリティが高まりました。現在、ほとんどのカードがこのICチップを搭載しています。
非接触決済の時代
そして現在、主流になりつつあるのが、カードを端末にかざすだけで支払いが完了するタッチ決済です。これは、NFC(近距離無線通信)という技術を利用しています。財布からカードを取り出す必要もなく、お店での支払いがよりスピーディーになりました。
さらに、Apple PayやGoogle Payといったモバイル決済も普及し、スマートフォン一つで決済が完結する時代になりました。これも、カード情報のトークン化という技術によって、高いセキュリティが保たれています。
いかがでしたか?
たった1枚のカードにも、これほど奥深い歴史が隠されています。
クレジットカードは、単なる支払いツールではなく、「信用」という見えない財産を形にしたものと言えるでしょう。
これからも、技術の進化とともに私たちの暮らしをより豊かに、そして安全にしてくれる存在として、進化を続けていくことでしょう。